メンタライジングと帰化

大阪市城東区役所・城東区民ホール(新庁舎)

 今日は、大阪市全ての保護司が集う平成29年度大阪市保護司会研修会が1月のオープンしたばかりの城東区民ホールにて開催されました。午前中に帰化申請業務を終えて、いったん事務所に寄ってから蒲生四丁目に向かいました。

 今日のテーマはメンタライジング。

 保護観察の対象者の更生に携わって行く上では欠かせない技術です。
 しかし、「こころ」のケアの問題はいくら座学を重ねても解決できるスキルが身に付くものでもなく、また、保護司として任命されていらっしゃる先輩方は座学の必要がないくらい経験や人徳を積まれた方ばかりではあります。

 私も過去にコーチングやら傾聴に関する実習は何度も受けてきていますが、まだまだ勉強の余地が残されているレベルです。残されているとゆーより余地ばかりです。
 担当している対象者達に更生してもらうためには、叱っているばかりではいけません。
 罪を犯して反省している者、あまり堪えていない者、対象者も様々ですが、なぜ犯罪に手を染める事に至ったのかという人間形成の経緯を真摯に理解し、アタッチメントして差し上げないと良い方向には進みません。
 対象者は、それぞれに救済されるべき心の傷があるのです。

 一方、帰化申請の依頼者の中にも自覚の有る無しに関わらず、心の傷をお持ちの方がいらっしゃいます。

 もちろん、対象者と違って、更生の必要は全く無い素晴らしい方ばかりなのですが、心を救って差し上げないといけない場合もあります。
 
 帰化申請の仕事は、単にドライな国籍取得の業務であると同時に、面と向かって「救って差し上げる」などとは言いませんが、まあシヤワセな日本人となれるよう、水面下で対応やトーク内容に気を遣っております。日本人にしかわからない、帰化の意味も理解してもらって。

 私の売っているものは、決して「日本国籍」ではなく、「日本人としての幸福な暮らし」でなければならない、と常々肝に銘じて業務にあたっております。

 それが、山中健芦屋市長から口酸っぱく教えを受けた「自分の使命を全うする事」だと考えています。

大阪市保護司会研修会平成29年度

 
 昔、城東区役所に行くときは必ずセットだった魚庭に寄ってしまいました。お腹一杯なのに、今晩、節分の丸かぶりできるのかなあ。

 
大阪市蒲生四丁目の魚庭