法務局も9月は1日から帰化相談で満員

  ここ数年、お盆や年末、GWを除いた平素の日に、たとえお昼時でも帰化相談で法務局が混んで仕方ないという状況はあまり見かけなかったのですが、今年は春あたりから何故か混んでいる日がたまにあります。

 今、待ち合いでこうやって書いている9月1日も14時頃だというのにまだ混んでいます。(予約投稿される0時には日付が変わっているでしょう。)
 法務局の発券番号で5人待ちです。大したことないっちゃ、大したことないのですが、ここ数年は帰化申請の点検待ちがあってもせいぜい1,2件待ちといった昨今でしたから、少し時間がもったいないなあという事で、あまり中身のないblogでも書くしかないところです。ただ、「珍しくこの頃は法務局がずっとこんでますよ」という、情報発信にはなるからいっか(^^)。

 確かに、例年9月は申請支援センターでも相談が多い月で、今年も第一土曜は8月の後半に差し掛かった頃からすでに予約が入り始めました。
 でも、今日の法務局の混み具合は、本当はお盆等を使って8月中に申請しようと始めた人が結局長引いて、8月30日31日の土日で何とかざっくりと帰化申請書類も集まったから9月にもなるので1度法務局に見てもらおうと来られているような感じです。

 待ち合い室に居るだけで私には中の様子は大体わかります。
 今も、相談室に入るなり「今日で3回目ですねん!」と待ち合いに聞こえるような大声で話していたおっちゃんが肩を落として出て来られました。「前に来たときに、本国書類を追加で取って来るよう言われましてん」という声が聞こえていたので、この塞ぎ込みようからは、書類が足りないから出直し、というだけではないもっと深刻な内容でしょう。「領事館で見当たらない言われた」「そんなはずはないはずですが」「でも、無いものはない」「じゃあ、もう一度、この手紙を見せて請求してみて下さい」というやり取りも洩れて来ていましたから、このおっちゃんの年代からすると。次回、母の前婚が明らかとなり、帰化の専門家の助力を頼るしかなくなる流れでしょう。
 
 どうせ、頼らなければならなくなるなら、もっと早い方がよかったかもしれません。
 というのも、今日の時点でかなりの多くの日本国内の帰化申請書類も準備して来ておられるようでしたが、前述の流れの場合には、帰化申請ができるように修復する手続きは、「力のある慣れた専門家」に頼んでも半年ぐらいかかるので、せっかく今回準備した書類の多くが全部取り直しとなるからです。
 自営の方のようでしたから、おそらく3ヶ月以上かけてコツコツと集めてこられたのでしょうが、かけた時間もパーなら、取得に要したお金もパーです。

 さらに言うと、今日の時点では、まだ「エライ状況が決定的に判明していませんから」、今後、もう一度本国官憲に問い合わせ、その結果を持って4回目に法務局を訪れた際に、帰化をあきらめますか?修復してでもチャレンジしますか?という選択を迫られることになるのです。
 もし、この方が3ヶ月?前に弊事務所の門を叩かれていたら、委任状を書かれて2,3日中には詳しい韓国家族関係登録簿調査が済んで、問題点があればその場で「どうしますか?」、つまり、「頑張って解決するか、帰化をあきらめるか」という選択をされていたことでしょう。

 「2,3日」と、「3ヶ月掛けて、いまだどうなるか不明」。
 その差は歴然としています。

 大事な人生で無駄な時間を掛けずに、さっさと行政書士に頼むべきでしょう。