春先の帰化申請は気を遣いますね

 春は異動時期です。
 帰化申請を審査する各地の法務局でも国籍課や戸籍課の職員や民事法務協会の相談員さんの顔ぶれも変わります。大阪などでは4月を前に既に相談員さんが変わられていますが、基本的には4月の異動が多いです。

 今日も部署への直通電話で九州の法務局の4月明けの書類点検予約を入れましたが、電話に出られた職員さんが良い意味でドライな話のわかる方だったので、「このままあなたが受付も担当して下さるのですか」と尋ねましたら、「4月明けに来ていただく時にはもう、私は異動で居ないんです」とのこと。

 異動時期の前後の帰化申請では気を使うことが多いです。

 例えば、せっかく急いで3月中に押し込んだ案件でも、結局引き継ぎで時間が掛かったり、担当自体を決まるのが異動後となったりして、面接が遅くなって気を揉むことも良くあります。

 また、異動直後は職員も相談員も慣れておらず、一方で、帰化申請者になめられてはいけないという使命感が有りますから、不適当な言動や指導を行っても撤回せず、僕は僕で「何を恣意的なアホな事を言うとんねん」と思いながらも、依頼者のために喧嘩できないという屈折した使命感の下、ヘラヘラと合図地を打ちながら最低限の嫌みを言い続けるという絵柄となり、春先は毎年ギクシャクします。

 僕は人付き合いが苦手で、「なんとか書士」といった仕事なら書き物していたらいいのだろうと思って十数年前に行政書士になったのですが、結局は人と接する仕事がメインです(涙)。