帰化申請の家庭訪問の際の近隣聞き込みは嫌がると厳しくなる

 帰化申請においては近隣調査が必ずあります。
 これは帰化の素行条件の審査に欠かせないものですので、特別永住者か特別永住者以外かで変わりなく行われるものです。

 ただ、近隣調査の内、近隣に対する聞き込み調査については「原則」特別永住者においてのみ現在では遠慮してくれる取り扱いとなっています。
 「原則」ということは、申請書がいい加減に書かれていたり、面接の際の受け答えに重大な疑問点があって、それを検証する為には近隣聞き込みが最適な方法なのであれば、遠慮なく聞き込み調査が行われます。

 これは法務局が意地悪でやっていることではなくて、聞き込み調査をすれば判明する素行上の問題点をそれを省略したために帰化不適合者に許可を与えてしまっては、日本国民全体から法務大臣が大きな批判を浴びるからです。
 法務局は日本国民に成り代わって、帰化の審査の仕事をしてくれているのです。

 ところで、特別永住者以外の方ではほとんどの案件で行われる、この近隣インタビューについては、嫌がると余計に厳しくなるという面があるので面接が決まった時の受け答えについては注意しなければなりませんし、帰化申請書類の該当欄を記入するときから気をつけておかなければなりません。