予約投稿なので日付は変わっていることでしょう。
今朝(5月19日)は悠長にアントレマルシェ新大阪店一時閉店の記事を書いているバヤイやないくらい心配な帰化申請案件の受付で東京法務局本局に向かっていたのでした。
一昨日の奈良の帰化申請案件でもそうでしたが、特別永住者で韓国人の真面目で裕福な申請者の帰化申請なので国籍法上の帰化条件に何ら懸念は無いのですが、身分関係を証する書面の状況に齟齬があり、一転して困難な帰化申請となったわけです。
一昨日の案件では母方の戸籍(家族関係登録簿)に齟齬があり父方戸籍に齟齬と不足が生じた訳ですが、今日はほぼその逆。父方の戸籍に齟齬があり母方の戸籍に不足がありました。
簡単に齟齬とか不足と言いますが、帰化申請ではそんなもん「一切」あってはいけないのが基本です。そして、原則は全て裁判をしなければならないし、すべきです。法務局が百歩譲ってくれて裁判を回避できたとしても齟齬の内容についてこれでもかというくらいチェックが入ります。
だから、齟齬案件では必ずと言って良いくらい何度も何度も法務局に足を運ばさせられますので、一発でOKなんてほぼありえません。
しかし、一昨日の奈良に引き続いて、今日も初回でOKとなりました。今日は即日受付です。
なぜ受け付けられたかという理由はひとつ。
申請支援センターからの申請では、何度も何度も法務局に足を運んだのと同じだけ、ことによると、それ以上に、ヘトヘトになるまで、もう既に申請者ご自身も私も苦労を重ねているからです。
そして、それは提出する書類を法務局のプロの職員がご覧になれば伝わるように作成しています。
どこまで苦労すればいいのかという見極めも大事ですし、初動時に見極めておかなければなりませんし、苦労するだけでは足りず裁判が必要となることも多々あります。
その上で最小限の期間でこなす事が、帰化申請を専門とさせていただいている行政書士の価値かもしれません。
普通の案件を予約の要らない大阪法務局や東大阪支局に2週間で受付を済ますのは誰だってできる当たり前の事ですが、6ヶ月掛かる案件をどう短縮し、しかもちゃんと受付してもらえるかが腕の差が別れるところです。
この2件は結局受任からそれぞれ1ヶ月半と2ヶ月掛かりましたが、受付まで半年かかるか、下手したらあきらめられていた帰化案件を、それも予約の必要な東京法務局や奈良地方法務局で普通の案件さながらに納める事ができたのは、少々厚かましく自賛させていただいてもバチがあたらないでしょう。
それでも、長年帰化申請をやって来ていても、1件1件が終わるたびにほっとします。
難しい帰化申請案件も、普通の案件も。
だからこそ、帰りの新幹線のビールがおいしいですね。
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