帰化申請を進めていく上で、必要書類の整理・管理は欠かすことができません。
というのも、帰化申請に使用する必要書類の数は大阪法務局の配布している帰化申請書類一覧表でも60種類近く、申請支援センターが大阪府行政書士会の帰化申請研修で説明する際に配布している帰化申請書類一覧表では80種類を越えるからです。
もっとも、ひとつの案件でこの60種類や80種類の書類が全て必要かというとそうではなく2/3とか半分になることもあるのですが、一方で、帰化申請必要書類一覧表の上では1行(つまり1種類)となっている書類でも、その書類自体が何通も何通も取得しなければならないわけですから、結果的に、膨大な量の書類が帰化に必要となることには変わりありません。
ひとつの案件でも多量の帰化申請書類が必要であるところ、申請支援センターのような帰化専門の行政書士事務所は常に多くの帰化申請を扱っていますから、その整理・管理は大変なのです。
どなたでも考え付くことですが、やはり一案件についてひとつの「クリアブック」により管理するのが一番です。
しかし、いくつもの帰化案件を同時に扱っているものですから、どのクリアブックが、どの帰化申請者のファイルなのか、わからなくなってしまいます。
そこで非常に効果があるのが、色やデザインの違うクリアブックを使い分けることです。
申請支援センターでは、クリアブックを大量に買い込んでいます。
それもできるだけ、色々な色、様々なデザインのクリアブックを用意し、同じ時期に扱う案件間では重ならないようにして使います。
ずらっと並んでいるブックの中から、簡単に目的の帰化申請者のファイルを発見することができます。
色やデザインに関する人間の記憶力というのは凄いものであるとつくづく感じさせられますね。
帰化申請は許可まで非常に長い期間が掛かる申請であり、申請すれば終わりというものではありませんので、申請後に突然帰化申請の内容を確認しなければならない事態となることは日常茶飯事にあるのですが、たいていそのような際には「一刻を争う」という状況です。
でも、色やデザインというものが、世の中にあるおかげで、申請者ご本人や私自身がとっても救われております。