津地方法務局桑名支局に帰化申請の受付に来ています。
近々に転職も無い給与所得者でお若い特別永住者の方の申請ですから、何の心配もない帰化申請ではありますが、それでも初めて訪れる遠方の法務局での帰化申請は毎回緊張します。
「一発で」受け付けてもらわないといけないからです。
法律上は、全ての書類が揃っていて、また書類の内容に補正の必要がなければ、法務局が帰化申請の受付を拒否することは違法です。
しかしながら、帰化申請は何十種類何百通という書類を集め内容を整合させ申請をするわけですから、常識からすると「一発で」帰化申請が受け付けられるというのは、”本来、あり得ないこと”なのです。
法務局の常識からしても同じことなので、現実に、初めて法務局に予約のお電話をした際に「書類が漏れなく揃っていれば、受付していただくことを予定しています」と申し伝えると、大抵、「はい、はい。もしも、ちゃんと揃っていたらね(笑)」と鼻先で軽くあしらわれます。
それほど一発受付というのは、ほとんど無いことなのです。
でも、近所の行政書士を探せば良いところを、せっかく遠方にもかかわらず評判を聞いて申請支援センターに交通費を払ってまでご依頼いただいた申請者の方のご負担を少しでも減らすため、可能なら一発受付を狙わなければならないわけです。まあ、思うように行かない事もありますが、大抵は押し込んでいます。
今日も、法務局の担当者の方もきちんとした人権の理解のある方で変な方でなかったので、無事に帰化申請が受け付けられました。めでたしめでたし。
今回のような非常に簡単な申請であっても、現実には韓国戸籍に大変な齟齬があったり、それ以外の点でも様々な小さな問題点があって、それを申請までにさっさと片付けたので、幸いにも一発受付に至っただけです。
ご自分で申請されていても許可にはなったかもしれませんが、受付までに、この簡単な案件でも4,5回は会社を休んで法務局に足を運ばないといけなかったことでしょう。
法務局だけで4,5回ですから、帰化申請書類を集めるためにさらに休んでいると、サラリーマンだと会社をクビになっちゃいますね。
一発受付されたことは、人生の大事な時間の節約になったと思います。
ありがたいことに、往復とも桑名駅-法務局間を依頼者に車で送っていただきましたが、桑名駅周辺には一切土産物屋がなく(第3木曜で休んでいただけかも知れませんが)、家族のリクエストの「焼き蛤でダララーーン」も「四日市トンテキソース」も買えずじまいで、駅のファミマで「貝新の佃煮」と「安永餅」を買って近鉄特急に駆け込みました。