今日は中国籍の方の帰化申請で国籍証明書の交付申請のために在大阪中国総領事館に来ました。
国籍証明書、国籍証明書と簡単に言いますが、正式には退出中華人民共和国国籍申請といい、仮国籍離脱申請ですから、本来、たいへんな申請なわけです。
日本国への帰化申請では国籍条件と言って、日本国籍以外の国籍を所持しているままで二重国籍となる場合には帰化申請は許可されません。
実は中国も基本的に二重国籍の容認国ではありませんから、自主的に外国の国籍を取得した場合には、中国国籍法第9条の規定により、自動的に中華人民共和国国籍を喪失します。
中国の国籍証明書に記載されている文言もそのことが書かれているわけで、国籍証明書を取得したからといって台湾のように即刻国籍を喪失するわけではありません。
ならば、帰化申請でわざわざ国籍証明書なるものを添付する必要はないのではないかという人も出てくるでしょうが、実際、日本国の立場からしたら、中国人といっても、中華人民共和国人なのか、中華民国人なのか、ということは非常に微妙な問題で、赤と、青緑の双方のパスポートを持っている人もいますので、中華人民共和国の国民であれば、やはり中華人民共和国の国籍喪失ができることの証明をつけなければならないわけです。
それが、退出中華人民共和国国籍申請であり、「その結果として」退出中華人民共和国国籍証明書が交付されるのです。
領事館では、退出申請は公証認証窓口で申請するのですが、隣の护照窓口のカウンターに気になる黒い機械が乗っかっていました。
中国パスポートに指紋を登録するための機械でしょうか。
パチリとしたかったのですが、最近の領事館ロビーには警備員が立っているので、オイタして叱られたらいけないので我慢しました。
イメージとしては、こんな感じの機械です。
ちょっとものものしい感じですね。
ご参考リンク
中国人の帰化申請