先週帰化申請書類集めに大阪韓国総領事館に居て感じた事

 先週26日(月)から3日間連続で帰化申請で必要な書類を集めに駐大阪韓国総領事館に貼り付いていたことは前に書きました。

 駐大阪韓国総領事館では、待合室の大きなテレビモニターでずっとYTNのニュースヒョンジャンとかニュース&イッシューとかが流されています。

 時は先週の週明けですから、イスラム国に拉致された湯川さんが殺害された映像が出回った後で後藤さん殺害映像の前であった時期で、日本ではチャンネルを回すと四六時中、テロに関するニュースを流し続けていた時期でした。

 しかし、私が領事館のテレビを見ていた限りではYTNはそれほど繰り返し取り上げている風でもありませんでした。むしろ、サッカーアジアカップの韓国チームの快進撃を長い時間かけて流していたように感じました。
 サッカーアジアカップといえば、日本ではアギーレジャパンがPK敗退した途端、アジアカップの話題から水を引いたように知らん顔になった気もいたします。

 まあ、どちらの国民の気持ちもわからいではないです。
 立場が違いますからね。
 それが国境というものかも知れません。

 首切り映像をテロリズムと感じる我々と、空爆をテロリズムと感じるテロ集団も、立場が違うのかもしれません。
 それでもこちらの国境の溝は深く、国境のこちらに住む僕にはわからいではないでは済ませません。

 僕は祖父を第二次世界大戦で連合国に殺されましたが、憎しみをアメリカに突き付けたいと思ったことはほとんどありません。日本の戦後教育では敵国を憎まず、戦争を憎むよう教え込まれてきたからでしょう。
 ただただ、平和の尊さを教えられて育ったブロイラー世代です。
 でも、それで良かったと思います。

 しかし、これからの世界の中で、日本が生き残って行くことも、平和ボケせずに見据えて行かなければいけない時期に来ているのかもしれません。
 僕らブロイラーは微笑みながら殺されていくのでしょう。