申請支援センターは帰化申請を専門に行う大阪府行政書士会所属の行政書士事務所です。
ですから普段は事務所の隣の大阪法務局を初めとした京阪神の帰化申請を中心に帰化申請を行っています。
しかし、先月からは東京法務局管轄をはじめ遠方の帰化申請のご依頼が続きます。今月は金沢法務局管轄のご依頼の帰化受付も完成させないと行けませんし、帰化条件による申請待ちの山口県のご依頼もそろそろ入る予定です。
うちの事務所の補助者も4,5年くらいになるので少しは慣れてきましたが、やはり帰化申請は法務局との言葉のやり取りに気を使わないといけないので、申請の受付自体は全て、帰化申請歴15年目となる私自身がひとつひとつまわることになりますから遠方の申請依頼が続くとなかなか大変です。
法務局の職員の言葉の裏も読まないといけません。
とくに相談員さんの中には新人行政書士の力量を試す事が多いので要注意です。
「先生ところの申請書はちゃんと整っているのでチェックする必要もないでしょうが(笑)」の一言に対する反応ひとつで行政書士の力量を見透かされてしまいます。顔を赤らめて喜んでしまったら既に力負けしてイニシアチブをとられています。「留学でもされてたのですか?」という相談員さんの言葉は訳すと「あんまり翻訳が上手くないですな」とか「お話が、または、日本語が下手ですね」の裏返しの事もあります。
相談員さんの多くは支局長や課長なども経られていますから、そのレベルになると書類の細部を見なくても会話のやり取りの中で申請者の隠したい部分はどこなのかウィークポイントはどこなのかおよその見当を付けてきますから、こちらも隠したい事がある時は(笑)、つぼを押さえてはぐらかさないといけません。
そして、それ以前に、まず私自身が申請者のウィークポイントはどこなのかを「正確に」把握していないといけないのです。
ですから、申請支援センターの帰化申請では、必ず事前に私自身が申請者本人にお会いしてインタビューしてからしかお受けしません。
東京など遠方の方でも基本的に大抵は土曜の帰化申請相談会にお越しいただくのですが、今日は複数の方にお会いする必要があった為、交通費と相談料を払っても複数の交通費より安くなると言うことで、私が出張して相談を受けました。ご依頼される方は相談料は掛かりませんしね。
でも、会ってみたので、問題点はハッキリしました。
今日の相談者はご家族が僕の旧知の方で、そこいらの行政書士よりも帰化申請の事をよく研究されていることは知っていたので、東京に行く事になる前は「まあ、家族もよく知っているし、会わずに受任してもいいか」という想いも一瞬よぎったのですが、なぜ帰化に精通したこのご家庭がわざわざ僕を呼ぶのかと、その時点で薄々「何か」の存在に気が付いていましたが面談で状況をお聞きしてハッキリしました。
もちろんご本人のプライバシーがあるので、詳しくは言えないし、簡素にさえ言えませんが、間違いなく私のサポートが必要です(笑)。
もし、このご家庭が帰化申請の知識がなく、日本国をなめていたら、変な無料電話相談なんかにひっかかって、取り返しの着かないことになっていたでしょう。
あるいは、僕が甘い顔で「会わなくて良いでしょう」と折れていても、リスクは増していたことでしょう。
でも、帰化申請をなめない、正直な気持ちが申請者と私の双方の間に通じたので、法務局に何一つ嘘も吐かず、また何事も隠さないままで、さらに解決策が見つかりそうです。
あとは微妙な時期を逸しないようサッサと申請をするだけ。タイミングを逃してしまうと、場合によっては長い期間申請ができなくなるリスクもあり私自身も良い意味でプレッシャーを感じています。依頼者の子供や家族の将来のしあわせを背負っていることを自覚していますから。
まあ、真面目で生計も安定した方なので、ハードルは高いですが、何とか乗り切れることでしょう!
東京への出張相談の際には午後1時からの相談時間を設定する事が多いのですが、今日は既に受任している東京の他の案件で内容自体は簡単な事なのですがどうせ上京するなら顔を合わせて打ち合わせたい事があったので、朝11時からの相談開始とさせていただきました。
そのため、朝はこちら側の最寄り駅6時25分の電車で出発したのですが、新大阪に7時過ぎに着いたので、いつものとん蝶が売り切れどころかまだ入荷していなくて困惑しました。仕方ないので、おこわのおにぎりと、枝豆昆布のおにぎりで、とん蝶の代用としました。あとは小梅があれば一応は材料は同じとなるのでしょうが、やっぱしそれだけじゃあねぇ(笑)。