帰化申請をする前にまず自分の国籍を確認する必要があります

 あまりに当たり前の事かもしれませんが、日本に帰化申請を行う前に自分や家族の国籍が法律上どうなっているのかを確認しておく必要があります。
 帰化相談を受けに来られる方の中には自分で間違って理解している人がたくさんいらっしゃいます。

 自分の国籍は、自らの出生に関係する各国の国籍全てを総合して決定されます。

 とくに、ご両親が国際結婚の状態にある時に生まれた子供である方は注意が必要です。
 いつ、どこで何人と何人の間に生まれたのかを元に慎重に判断しなければなりません。

 そして、一番大変なことは各国の国籍法は時代の変遷に対応するように改正され変化していますので、現在の国籍法だけにあてはめて考えても無意味な場合が多いです。

 また、改正されるということは経過措置にも気を付けなければならず、両国の経過措置の間に親がどのような動きをしたかしなかったか、さらに挙げ句の果てに間違った行動を起こしていないかを確認しなければならないのです。

 それらによって、自分の国籍が有るのか無いのか、どこの国籍か(何人か)、二重国籍なのか3重国籍なのか、誰かが法律の処罰は受けないか、帰化の必要があるのか、帰化できるのか、という答えが分かれるのです。

 明白そうに見えて、案外、認識や登録上の国籍が間違っていることはあります。
 二重数年日本人として生きてきて、突然、外国人であることが判明して、帰化申請を依頼された方もいます。