今日は東住吉保護司会の地区研修がありました。
保護司会は研修会や行事ごとが非常に多く、ほぼ毎月何らかの寄り合いがあるのでなかなか大変ですが、帰化相談会のある土曜の行事以外は出来るだけ皆勤賞を取るよう頑張って出席いたしております。
会社でも行政書士会でも、この保護司会でも研修というものの中で一番苦手なのがロールプレイングです。皆さんの前で「○○ごっこ」をするというのが何とも気恥ずかしいのです。
ところが根が真面目なもので、このロープレを企画した人の気持ちとか、会のモラールとか、色んな思いが心を占拠して、結局恥じらいをおくびにも見せずに一生懸命にやっちゃう自分が余計に恥ずかしいのです。さらには一生懸命やっているうちに段々とノリノリになってしまう自己陶酔型の性格にほとほとアイソがつきてしまいます。
今日の研修の重要なテーマは初回面談で心掛ける事は何か、ということでした。
保護司の研修は「何々を心掛けるように!」という簡単なものではありません。
もともと保護司に任命される人は僕を除いて、既に大人物の方ばかりですから皆さん何をすべきかを心得ておられます。保護司法上の法定条件として「人格及び行動について、社会的信望を有すること」と決められており日々さらに研鑽を積んで来られているからです。だから自分で何をすべきか了解していないといけないのです。
グループに別れての意見交換の中で出て来る回答は大体幾つかに集約されました。
「本人がリラックスして話せるような雰囲気・関係作り」「ウソをつかさない」「保護観察上の約束事を理解させる」など、各グループから出てきたテーマは同じようなものでした。
しかし、少数意見の中にも、あ、そうだったと、思い出し反省すべき事柄がありました。
それは、「本人に話させる」ということです。
胸に手を当てて考えると、保護観察の往訪来訪時など僕の性格上、つい一方的に話し続けてしまう事が非常に多いです。
本人の話に耳を傾けることは傾聴と言って、過去にもコーチングや福祉第三者評価、ビジネストレーニングなど様々な研修の中での聴取の技法として何度も何度も勉強して来ているのですが、頭では理解していても身に付いていなかったのかもしれません。いまだに、僕の体に染み込んでいないのですね。
帰化申請の相談会で注意していることも、保護観察の面談時の注意点とほぼ変わらないのですが、確かに相談会でも気持ちが興奮してくると、つい悪い意味での独擅場にしてしまう事があります。
僕も若い頃に、親やら上司やらのおっさんおばはん連中のトークにたじたじとなってしまって、言いたいこと、言うべきこと、言わなければならないことを、嚥下したことが何度もありました。
そういう、おっさんに半分なってしまったかもしれませんが、今日からでも遅くないのでキャッチボール出来る自分に戻れるよう努力しましょう。
保護観察の対象者や、帰化申請の相談者が、言いたいことを言えるように、とことん聞く。それで行かんとなあ。