今年3月に判決確定からなんと1週間のスピード帰化申請受付を済ませた親子関係不存在確認案件があったばかりですが、現在既に親子関係の不存在が焦点となっている帰化申請を2件お受けしています。
両方の案件とも、調査の結果如何によっては、御本人からの辞退含みの案件なのでハラハラします。
親子関係不存在確認の訴えが必要となった時には、お願いする弁護士さんは決まった方が数件ありますので、いずれも腕の良い、料金的にも良心的な弁護士さんと引き合わせることができますから、裁判のゆくえについては何の心配もありません。
では、何故ハラハラするのか。
親子関係不存在確認案件の答えは、常にひとつだけ。
真実はひとつしかないからです。
大岡裁きを見掛けることもありますが、最近のDNA重視の風潮の中では、過度の期待はできません。
そして、戸籍等の調査の中で予め決着が見えるところ、その予定された帰結が、帰化申請者家族の望んでいるものでは無いことが良くあるからです。
その結果が、親族の穏やかな幸福を壊すことさえあります。
そのような場合には、当事者は帰化申請を辞退せざるを得なくなるということです。
それでも、帰化を大事にされる方もいて、こちらが驚かされる事もあるのですが、どうなさられるにしても私も複雑な気持ちになるのが、この親子関係不存在確認の訴えが関係する案件です。
また、帰化の手続きに入るまでに半年程度は掛かりますから、ご本人も諦めない強い意思を持ち続けていただかねばなりません。
大変ですが、頑張りましょう。