帰化申請数の少ない法務局での帰化申請は不利かもしれません

 昨日は朝から大阪府下にお住まいの姉妹の帰化申請が無事に受け付けられました。
 私自身はほっといたしましたが、ご本人様には単純に喜べない事情がありました。

 それは、関東の方で数ヶ月先立って帰化申請の受付を済まされたお兄様が、受付後に交通関係のトラブルがあり、こちらの申請の直前に法務局から取り下げを勧められ、それに従われたからです。

 お兄さんは関東の地元の行政書士に頼まれていたそうで、私自身は直接に全体的な帰化条件を聴取していませんし、提出なさっていた帰化許可申請書の内容を吟味していませんので、受付後の交通トラブルの状況を聴いただけでは、取り下げるべきか取り下げないべきかを判断できないのできません。

 しかし、こちらに住む妹さんを通じてお訊きしたトラブルの状況自体は、今後の対処によっては決して希望を捨てなくても良いものであると感じました。

 なおかつ取り下げを強く勧められる場合には「原因がそれだけではない」ケースである可能性が高いので、取り下げ時にはきっちりそのあたりを確認しておくようお兄さんに伝えて下さいと、あらかじめこちらの妹さんにお話ししていたのです。

 というのも、数日前にはお兄さん自身は既にあきらめておられ、再申請の際は少々遠くても大阪の私にお願いしたいと仰っていたそうで、そうなると明確な取り下げ事由をつかんでおかないと将来の私の仕事の手際に響くからです。

 ところが、向こうの法務局の返事は、今回の交通トラブルのみが問題となったそうです。お兄さんに同情してくれている口振りだったそうで、まず間違いないようです。

 とすれば、私の経験に照らすなら、取り下げなくてよかった案件じゃないかとも思います。

 法務局は法務省に送った後の「不許可」はできるだけ出したくないので、担当者がグレーと判断すれば、重めに取り下げを勧める傾向があります。
 そして、白に近いグレーなのか濃色のグレーなのか判断できなければ「ほぼ黒です」
と断ぜざるを得ないことでしょう。 

 お兄さんが申請した法務局自身も「うちの法務局は申請数もあまり無いので、確実な判断はできません」と言っていたそうです。

 帰化申請数の多い大阪の事例を当てはめるなら、私は「グレーがかった白」と判断します。大阪の各法務局や支局ではここまで頑なに取り下げを勧めはしない案件だと思います。

 でも、法務局自身が黒と言っているものを無理強いして取り下げを阻止する勇気はありません。
 また、まだ状況に流動的な部分があるので、取り下げずに突っ走るためには、しなければならない課題もあります。

 それでも、私が作戦を立てて申請書を作っていれば「絶対引き下がるな」とご指示申し上げるのですが、提出した申請書さえ見ていませんから。
 ご本人が依頼した行政書士を差し置いて、私が口出しし過ぎるのは越権行為以外の何物でもありません。

 いずれにしても、こちらの姉妹の帰化申請をきちんと通してから、お兄さんが希望なされば、微力ながらもひと肌脱ぎましょう。