帰化申請の受付の際には、法務局相談室内の「空気の流れ」というものがあって、当日の書類点検後の相談室内の「空気」を読むことで、「今日は受付がなされないな。」とか「今から30秒後に受付が始まるな。」とか、帰化申請のベテランの行政書士になってくると予想することができるようになります。
おととい、大阪法務局でも帰化申請を担当する国籍課職員さんや相談員さんの顔ぶれも替わったという記事を書きましたが、この人事異動により、この「空気の流れ」も変わってしまいました。
おととい、今日と、連続で別件の帰化申請の受付に行ってきましたが、受付に入るまでの内部でのチェックの流れが、この2回を通じ、今の時点では変わってしまっているようです。引継ぎの指導をする声も少し聞こえていました。
チェックの仕方が普段の大阪の流れと少し違っていたようなのです。
大阪は非常に帰化申請の件数が他府県に比べて多いので、1件1件の帰化申請に長い受付時間を掛けていられませんから、もともと大阪本局の帰化受付ルーチンの流れは、他の法務局に比べて非常に効率的に整備されていました。
相談員の書類点検をクリアすると職員が再点検を行い受付可能であることを入念に確認してから番号を付与し受付が始まる、という流れです。
それが今日は、関東の法務局やその他の地方の法務局などの順番と同じような流れで仕事を行なっていたようです。つまり、受付してから番号を付与するという順番です。ところがこの順番だと、申請者に説明して申請書や宣誓書のサインの後で申請者を待たせて受付番号付与の手続きをしてから「これで受付を完了しました」と伝えてさらにまた受付後の注意事項の説明を始めるという二度手間三度手間なな流れとなってしまいます。
一日に一件とか、それ以下の申請数しかない法務局であれば、そのようなルーチンでも、とくに問題がないのかもしれませんが、受付だけでも平均して1日に3,4件はある大阪法務局では、そんな悠長な仕事をしていられるはずはありません。
「平均して1日3,4件」ということは、1日に10件くらい重なる日があたりまえに存在するということです。
とくに今月末から来月初めに掛けてのゴールデンウィーク中の平日などは混雑が予想されますから、それまでに新しく配属になった職員さんに、大阪方式の帰化受付ルーチンを覚えてもらわないといけません。
いずれにしても、おととい、今日と、いつもの空気の流れが読めなかったので、私の心の中で少し気を揉んだのでありました。
もっとも、私の心の中だけの出来事であり、依頼者の方にとっては、何らかの支障があったことさえ感じられないまま、帰化申請の受付がなされたことは言うまでもありません。
参考リンク:
帰化申請受付
提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」