祝!春一番コンサートのビールが抜けきれず(アルコールは抜け切ってますが肝臓のダメージが回復してません)、朝からスーパーウコンの力を補給して、帰化申請受付本番に臨んできましたところ、大阪の帰化申請に有益な法務局情報を得ることが出来ました。
それも良い情報、Good newsです!
大阪法務局での帰化申請の受付当日の流れは従来、最初に相談員さんの点検を受け、その後にさらに再度職員のチェックを入念な受けてからようやく「帰化申請の受付」に辿り着けるという流れでした。
結果として、過去に一度も転職をしたことの無いサラリーマンの特別永住者で両親の離婚などもなくさらに本国にリアルタイムで申告を行って来られている何の問題もない独身家庭のひとりだけの申請、といった一番楽な帰化申請であったとしても、(行政書士の)当日事前説明10分相談員点検20分職員点検20分本人受付10分という、行政書士に頼んだ時の楽々コースでも最低1時間は掛かっていた訳でした。
10年前は全部で20分、なんてのも普通にあったんですけれども。
今朝あった申請は、若いサラリーマン世帯の申請だったのですが、親の婚姻離婚の経緯から韓国の除籍謄本等の状況が非常に煩雑だったので2時間3時間となる可能性も大いにありました。若いから本国書類が楽だとは限らないのが帰化申請の難しいところです。このあと、岸和田支局で13時の予約が入っていたので少なくとも11時半までに天満橋を出ないと行けないので気が気じゃなかったのですが、ゴールデンウィーク前後からの扱いが変更となり、上記「相談員チェック>職員チェック>受付」の流れ中の「職員チェック」を極力短くする扱いになったそうで、イライラ感無く手続きが進みました。それどころか、書類点検が済んでから隣の事務所に忘れてきた領収証を取りに帰っている間に受付が始まってしまっていたほどです(焦)。
考えてみれば、国籍課長や支局長まで勤められている相談員が丁寧に目を通しているもんをもっぺん職員が見るのなら、もともと相談員いらんやないか、という理屈です。
1分を争う仕事をしている身には、飛び上がるほど嬉しい知らせです!
お陰で、岸和田に早く到着し、待ち時間中に1件ブログも投稿できる算段です(笑)。
しかし、「Good news」というのは、大抵、「Bad news」とセットになっているのが世の常です。
これまで、大阪本局が何故、相談員と職員の2重チェックを行って来たかという理由に、その答えがあります。
法務局職員も人の子。いかに冷徹に審査をするだけの立場とはいえ、一旦受け付けた帰化申請を「書類内容を精査してみたところ、この案件は帰化を許可される可能性が判明しました」と”取り下げ”を促すのは辛い仕事だからです。
だからこそ受付前に入念なチェックを行った上で、よほど発露しにくい事象以外は受付の時点で引導を渡して受け付けないのがこれまでの扱いだったわけです。
その代わり、これまでは受付された限りは(まだ面接も済んでいないので何とも言えないですけれども)少しは「ほっ」とできたのですが、「今後は、申請後に追々審査をしていきます。」という宣言に等しいわけですから、受け付けられたからと言って「全く、安心できなくなった」ということです。
平成26年中不許可者数を確認してみると平成9,10年あたりと比べて、帰化申請者数全体は減少して来ているのに、不許可数は5倍以上に増えてしまいました。
帰化申請というアプリケーションが、いい加減な申請を「受付後に」落とす方向に間違いなく舵を切るようになってきた証拠と言えるでしょう。
結局、「なかなか受け付けられない」から「受け付けられても落ちる」になっただけで、落ちるべき人と通るべき人の基準は変わらないのですけれどもね。