無事、山形地方法務局への帰化申請が終わって大阪に帰ってきました。
飛行機内のアナウンスでは大阪は6℃ということでしたが、山形とは約10度程度気温の開きがあるので、山形の気温に慣れた体には「大阪、暑っつぅー」という感じです。
山形での帰化申請はなんとか無事に一発受付を了承していただきました。
帰化申請では、初回相談、帰化申請条件のおおかたの審査、書類の説明、書類のやり直し、など、法務局と帰化申請者がやりとりをしてから初めて帰化申請が受付けられる事がほとんどです。
これは、帰化申請をする「人間」が「日本人となるのに適した人かどうか」ということを評価していくわけですから、できるだけなんども顔を合わせていく中で、本人の人間性をしっかりと見定めたいと、日本国、つまり、わたしたち日本国民が考えるのは当り前の事だからです。
しかし、法律上は書類がきちんと揃っていて「まったく」不備が無いのに受付をしない、というようなことは、単なる外国人いじめとなり、人権を守るべき法務局がそのような取り扱いをすることはあってはならないことです。
そのため、法務局は一発受付を希望してやってくる帰化申請者(一発受付というのは、大抵は行政書士が関与する申請です)が来た場合には、普段の申請よりも慎重に、書類内容や申請者の生活聴取を行い、針の穴をつつくような対応となり、少しでも足りない部分を見つけて、もういちど足を運ばせるという扱いになるのです。
現実に、今回の申請でも受付の予約を入れる段階から、「当法務局では、一回で申請を受け付けるというような例はありません」と釘を刺されていたので、ご本人を心配させてはいけないので涼しい顔をしていましたが、内心はとても心配していました。
電話では法務局から「初めてお越しになられて、受付できるなんて、”あり得ない”!」とまで言われていましたが、結果としては一発受付となり、帰化申請の専門家などと偉そうに自称して吹聴しているASC申請支援センターの面目躍如ということでしょうか。
でも、まあなんとか一回で受付になってよかったです。
実際、申請支援センターからの申請では、たとえ法務局に行くのは1回だったとしても、それまでに法務局より厳しい私が、たっぷりと針の穴をつつくような指摘を何度も行い、すでに本人も苦労されているのです。
どこの法務局に行っても、わたしと法務局との会話の中で、どれだけの事をこれまでして来たかと言うことが伝わると、法務局の職員の方も安心していただいて、まあ、しぶしぶ受付けましょうか、ということになることがほとんどです。
いずれにしても、今日の方は家族全員、申し分ないぐらい真面目なご家庭であったので、今後、不慮の交通事故などが発生しなければ、許可になることは間違いないでしょう。