平成24年3月13日付の中華人民共和国大使館の告知に、中国の方が帰化申請後に海外渡航をする際に必要な旅行証の退出時同時申請について記載されていたという記事(中国旅行証の帰化申請受付直前の退出時同時申請が可能になった?)を先日書きましたが、先週帰化申請の受付内定者の方とともに大阪阿波座の駐大阪中華人民共和国総領事館へ同行してきた際に確認をしてきました。
中国の方の帰化申請においては、国籍証明書の取得を帰化申請者自身に任せている行政書士事務所がほとんどですが、ASC申請支援センターは、退出申請書や公証認証申請書の作成補助や退出申請補助も帰化申請サービスの一環として行っていますので、帰化申請の直前に領事館へ同行するのです。
いずれにしても標記、帰化申請受付時の旅行証退出時同時申請については可能となっていました。
完全復活です!
ただし、平成23年11月以前のような「退出同時旅行证申请表」というものはありませんので、一般の「中华人民共和国护照/旅行证/回国证明申请表」を使用します。
中国領事館のファイル棚からも「退出同時旅行证申请表」の引き出しは廃止されたままですが、そんなことはさておき、本当に帰化申請をされる方にとっては、朗報ですね。
旅行証の同時申請については、廃止された際から、同時申請が復活したという噂を聞くたびに領事館窓口の方に、あまりにも何度も確認に行っていましたので、今回、「大使館の3月13日付告示で拝見したのですが、もしかしたら本当に旅行証の同時申請ができるようになったのですか?」と私がお聞きした時には、窓口の方は複雑な表情で「そうなんですよ。」と苦笑されました。
もちろん、言葉にはなさいませんが、職員の方もたび重なる制度変更に対応される苦労は大変なことだと存じます。
とくにこの旅行証事件については、廃止直後から、領事館で泣き叫ぶ人が現れたり、窓口の方に大変な剣幕で「なぜ発行できないのか!」といった苦情を言う方も多かったことですので、やっと落ち着いたという感があります。
これから当センターから帰化申請を予定されている方の中にも、会社からの出張の方は別として(廃止直後は個別対応ということでしたので大変心配しましたが、不可抗力渡航については平成23年の年明け頃からは、ちゃんとした出張命令書があれば交付されるようになっていました)、2年以上会っていない実家への里帰りや、会社の慰安旅行や、スペイン旅行を予定されている方がいらっしゃったので、特別の対応策を講じる必要があったのですが、今回の旅行証同時申請の完全復活で、文句なしに渡航できるようになって、ほっとしています。
また、旅行証の同時交付が廃止されることも大いに予想されますので、帰化申請を考えている方は、この復活している間が帰化申請のチャンスかも知れませんね!
参考:中国人の方の帰化申請
:中国国籍証明書の交付請求支援(退出中華人民共和国国籍申請)と国籍証明書の翻訳等
提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」