昨日も書いた東京法務局への帰化申請のための出張ですが、実は帰化申請者ご本人とは書類点検だけの予定で打ち合わせていました。
特別永住者の場合であれば、無理にでも「初回帰化受付」を狙うのですが、中国人の方の、それも一度不許可になった後のリカバリー申請であったこともあり、本人にもまあガツガツせずに気楽に行きましょうと話し合っていたのです。
ただし、何度も出張するのも本人の交通費負担が増えますので「点検は1回で終わらせますから、受付は自分でどうですか」という計画でした。
ところが、帰化申請書類の点検が始まると、何だかこれは「帰化受付」の時の流れだぞ、という予感がして参りました。
というのも民事法務協会の相談員さんの表情も帰化申請点検時の気楽なそれとは違い、受付前点検時のものだったからです。
さらに受任後に更新された在留カードのコピーをまだ頂いてなかった処、地下のコンビニで今撮って来いと指示されるに至っては、帰化の受付を確信しました。
御本人にとっては結果オーライでラッキーと喜んでおられましたが、私自身はプロフェッショナルとして描いていた段取りの絵が変わったので、何か面目が立たない気分がして仕方なかったです。
大阪では中国人の方の帰化申請受付時点の提出書類が東京とは違うので、予期せず帰化申請が受付られてしまうことは、1,000%無いのですけれどもねえ。
とにかく昨日は、東京法務局と大阪法務局の帰化申請上での確実な温度差をつくづく感じながら、知り合いの外資企業の社長を飲みに誘ったら振られちゃったので、寂しくいつもと同じようにビールと「あたごのまつ」を買って新幹線に乗り込んだのでした。