台湾籍の方の帰化申請の難しさの理由のひとつ

 在日台湾人、つまり中華民国国籍の方で、とくに終戦前より日本で定住されてきた方の帰化申請は、在日韓国人・在日朝鮮人の特別永住者の方と比べ物にならないくらい大変になることが多いです。

 その理由のほとんどが、日本と台湾の国交と断交の歴史に直接的・間接的に起因するものなのですが、そのひとつに、国籍自体のことが挙げられます。

 ご本人自身が、自らが台湾人なのか、中国人なのか、はっきり意識されていないこともよくあります。
 ただし、公式には中華民国を日本の国は認めていませんから、日本に住むこれらの方は、日本国としての扱いは、どちらも「中国」国籍となります。

 そのために、台湾人(中華民国国籍)と自分では認識されている方の帰化申請であっても、中国人(中華人民共和国国籍)の方と同じ内容の書類を要求されることがあったり、書類の内容は両国の総合した内容で手続きの流れは台湾人の方の流れとなったり、一件一件、注意して進めていかなければならないので、大変です。

 さまざまな国籍の方の申請の中で、専門家に頼まないと前に進まない国のひとつではないでしょうか。
 慣れていない行政書士の方では対応できないことをつくづく感じます。

 

参考:台湾人の帰化申請

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」