今年の帰化申請業務関係で一番嬉しい日

帰化許可に向けて幸先の良い芽生え

帰化許可に向けて幸先の良い芽生え

 昨日は帰化申請業務に関して、非常に嬉しい出来事がありました。

 難しい案件の方が許可になったり、許可後すぐに晴れてご結婚されたり、ご出産されたり、ASC申請支援センターにとっても嬉しい事は今年に入ってからも沢山ありましたが、その中でも、もしかしたら僕にとっては一番嬉しい事だったかもしれません。

 それは、10年近く前に当方からの帰化申請中に取り下げをなさった案件の再申請を依頼して来られた事です。

 「帰化許可率100%」などと自慢しているのは、新人事務所か、本当の申請数は僅かなのに「年500件の申請数」などとインターネットで嘘を垂れ流している事務所だけで、本当の帰化の専門家は少なくとも取り下げはあります。

 他の事務所で断られた案件など、一見して許可になりそうにない帰化条件上微妙な申請を年がら年中、法務局に押し込んでいるからです。
 「よそで断られました」とご本人がすがって来られる以外にも、「私ではできません」と私の帰化研修を受けられた先生などから直接ご連絡いただくこともありますし、他の先生が断念された案件を大阪府行政書士会を通じて正式に頼んで来られることもあります。

 ただ、僕が受任する限りは許可にして差し上げられる勝算をもって帰化依頼をお受けするわけで、難しい案件だからと言っても、僕が受けた以上はほぼ100%許可となります。

 ”取下げ”となるのは、非常に微妙な案件に加えて「帰化申請受付後に」環境に変化があった場合です。
 嘘や隠し事がある案件は”不許可”となりますが、嘘は私が見抜くので、受任に至りません。
 過去の”取り下げ”では、仕事の状況に深刻な変化がある場合もありましたし、帰化申請後に申請者が亡くなられた案件だけでも3件あります。現在進行形の案件でも、申請準備中のご家族のおひとりが亡くなられて申請が伸びているケースもあります。

 さすがに死亡した申請者の方を再申請することはできませんが、取り下げとなっても、その後に様々に対応をして、再申請により、ほとんどの方は許可といたしました。
 そういう意味では再申請を含め、死亡した案件を除くと、ASC申請支援センターの帰化申請許可率は「ほぼ」100%です。でも、とくにホームページのトップページに記載して自慢するほどのことではありません。

 ただ、明確に「100%」と言い切りたいのですが、1件の未再申請案件があり、0.1%未満の取り下げ率のために「ほぼ」という余計な言葉を付けなければならず、非常にもどかしい気分がありました。

 その1件の方こそ、昨日再申請のご依頼をいただいた方だったのです!

 取下げ理由は詳しく申し上げられませんが、申請後面接までの間に仕事上の大きな変化が持ち上がり、(僕としては)断腸の思いで取り下げました。ご本人は非常に真面目で優しい方で、ご自分の事より、こともあろうか僕の経歴に傷を付けてすみませんなどと、気にしていただく必要も無いことを悔やんでくださっておられました。

 でも、何年間も「もう一度、申請するときはASC申請支援センターで!」と心に決めていただいたようで、今では、遠方に引っ越しされているにも関わらず、この大阪の口うるさいおっさんに帰化を依頼してくださいました。

 男気を感じました。

 確かに、この方を通せばうちの許可率は100%となりますが、そんなことはどうでもいい。
 僕も、男気で返して、命を賭してこの方を今回で許可にします。

 翌日の今日、1年に2回くらいしか、新芽を吹かないモンステラが芽をつけていました。