帰化申請のご相談をいただく方の中には、十分な収入があるのに貯蓄が全く溜まっていないケースをよく見かけます。
話を聞いてみると、それほど浪費しているようでも無く、「なぜかわからないけれど」お金がたまらない、という状況であることも多いです。
この「なぜかわからないけれど」というのが非常にくせもので、法務局も私たち行政書士も真っ先に疑うのは「隠し借金」です。
「借金」は程度によりＯＫですが、「隠し借金」はアウトです。
これは素行上の理由。
借金をちゃんと報告して申請するならば、程度により素行上と生計上でダメにる場合、生計上のみでダメになる場合、なんとか目をつぶってもらえる場合と結果は様々です。
借金がないけれど「なぜかわからないけれど」お金がたまらないという人もいます。
浪費とまでは言えませんが、節約の気持ちが無い場合が多いです。
ただ、収入と貯蓄のバランスが悪いと、借金以外でも、生活の内容を深く追及されることになってきますので、気を付けて下さい。
「節約」なんて帰化申請の条件でもなんでもなく、直接的な不許可事由になることはまったくないのですが、生活や仕事の内容を深く掘り下げていく中で不許可事由が出てくることもあるのです。