帰化申請で提出する諸届書記載事項証明書を堺市で請求する時はたっぷり時間に余裕を持って

 日本国内で生まれたり結婚したりその他の身分関係の届出を本邦の官公庁に提出された外国人の方が帰化申請をする時には、その全ての届書の写しを副本とともに提出しなければなりません。

 帰化申請書類の請求に足を運ぶ場合、どこの役所においても、希望する届書の受理が受付帳で直ぐに見付かれば何の問題も無いのですが、見当たらなかった際には届書原本にあたらないといけない決まりになっているため、恐ろしいくらい時間が掛かる事がほとんどです。

 逆に言うと、請求をして長い時間出てこなければ、見当たらなかった可能性が高いわけで、一般の帰化申請者の方が自分で取りに行っていると「さんざん長い時間待たされた挙げ句、書類も無かった」というイメージとなり途方にくれたり、ひどい人は市役所や区役所の職員に食ってかかる事になるのです。

 でも、この外国人の届出書の保管と言う事自体が、日本国民の暖かい配慮で特別にしてもらえているわけで、いつ届け出たかもよく調べず、請求権限も提示せず、請求書もちゃんと書けずに調べろと窓口でがなり立てている人は、役所の職員の目からは単なる不良外国人のように写って膠着状態となってしまいがちです。
 
 届書の検索のための情報を事前に出来るだけ正確に集め、請求権限証書も準備し、請求書も丁寧に書いて、腰低く紳士的に申請している僕でさえ、職員の不馴れに堪忍袋の緒が切れて窓口でがなり始めて、職員や周りの来庁者から白い目で見られる事がしばしばあるので、不良外国人扱いされている人の気持ちは痛いほどわかります。

 そういった、人付き合いがへたな性格もあって(本当は時短・コストカットの為なのですが)、「次の一手」がある場合などよほど戦略的な意図がない限りは様々な証明書は天王寺SCで取れる書類以外は基本的に全て郵送請求します。

 しかし、身分関係整序案件となる可能性が高く、今日はどうしても早く確認したい内容があり、堺市北区役所に足を運んできました。

 そして、なかなか書類が出て来ない。あ、これは見当たらないのだなと直感しました。
 案の定、不見当。
 可能性のある生野区役所を先につぶしていたので、今日は出ると踏んでいたのですが、当てが外れました。

 他の自治体と違って、堺市の場合には一般の市から最近政令指定都市になった経緯があるため、届出書の検索は一番可能性の濃い区役所で探して出なければ、全区役所で一斉検索をする決まりになっているようです。そのため、ひとつでも検索結果が返ってきていない区がある間は無いことの証明が出ないのです。

 ただ、行政証明自体は最小行政区画である「区単位」で交付することになるので、論理的にありえない区の分を待たずに証明をもらってきました。
 それでも1時間半かかりましたですよ。まあ、普通にありますけれどもねえ。

 いずれにしても、堺市に記載事項証明書を請求する場合は注意しておいて下さい。