帰化申請でも相続でも韓国家族関係証明書・除籍謄本は原本と翻訳は同一でないといけません

 今日19日は「5,6年前デイ」だったようです。(予約投稿20日)
 先程も5,6年前の帰化申請者の家族紹介の記事を書いたところですが、別途翻訳においても、ご本人曰く5,6年前に韓国除籍謄本の翻訳を依頼いただいた方が再び翻訳の話を持って来て下さいました。

 前回の翻訳とほとんど同じ内容では有るようなのですがお電話でページ数等をお聞きした限りでは相違があるようですので恐らくは前回以降に戸籍に記載された親族内に異動があったのかもしれません。
 ただ、現在2015年ですから6年前でも2009年。
 2008年1月1日以降の制度変わり以降は(本文そのものには)訂正・変更はできませんから、変動が有るとすれば、前回のご依頼はもっと前か、あるいは除籍謄本ではなく少し前に取った戸籍謄本の翻訳をご依頼いただいたのかも知れませんね。
 
 帰化申請においても、相続においても、韓国の家族関係証明書や除籍謄本を新しく取り直した場合、翻訳も新しいものにしなければなりません。

 こう言った場合、元の原本とあまり変わっていなくても翻訳の手間はほとんど変わらないのです。元と同じかどうかは、一行一行確認して初めて判明するからです。

 たまに他の方が行った過去の翻訳を持って来て、これとあまり変わらないから安くしてくれと言う人が居ますが、翻訳者にとってこれは逆に手間が増えるだけです。
 
 普通に翻訳するなら原文のみを見てサクサク進めて行けるのに、原文とあてにならない古い翻訳を見比べながら翻訳するなんてできません。
 以前の翻訳が間違っている事などは日常茶飯時にありますし、まだプロがしたものであればまだマシですが「姉が昔、朝鮮学校に通っていたので一度挑戦してみようと訳してくれたんです」といった翻訳の場合にはきちんとした法律用語が使えていない事がほとんどです。朝鮮学校に通った事を元に戸籍の勉強や関連法令・歴史を研究して研鑽を続け素晴らしい翻訳をされる方も多いですが、単にハングルが読めるだけでは良い翻訳はできないのです。

 いずれにしても、翻訳はひとつひとつ別です。
 だから、資料があるからと言って値引きできません。

 しかし現実問題として、前に当方に翻訳をご依頼いただいている経緯は、受任する側でも気にはしています。

 今日の方は、ご自分から値引きの話を持ち出されなかったので、新しい原文を見てから少しは私の方からリピーターとしての減額のご提案をして差し上げようと思っています。

 相手から値引きを言われたら、一銭も引かず絶対に断るひねくれものですが、節度のある方には優しい時もあります(笑)。

韓国家族関係登録簿証明書の翻訳

家族関係証明書・基本証明書・婚姻関係証明書など韓国家族関係登録簿証明書や、除籍謄本(2008年以降全ての戸籍謄本は閉鎖されています)の韓国語翻訳についての詳しい情報は下記リンクをご参照ください。

>>韓国戸籍翻訳コム