各市区町村の改正履歴を把握していないと帰化申請が面倒になる

 帰化申請では、例えば住民票ひとつとってみても「どんな内容の記載された住民票を」「何の為に付けるのかを」把握していないと、ひとつの同じ書類を同じ役所に何度も取りに行かなければならない羽目になり、一般の方の場合法務局でそれが判明するので、足を運ぶ回数は法務局を含め二度手間分かける2倍となります。
 ご多忙の中、会社を何度も休んだりしているのに書類が取り直しになったりすれば、本当にガックリされる事と存じます。

 こんな記事を書くことになったのも、つい先日僕自身がポカミスで改正原住民票の事を考慮し忘れていて二度手間が発生した事があったからです。
 まあ、自分としては改正の歴史も必要書類についても充分に分かっているつもりですが、他の案件と一緒にドドドと取ってきたもので思考が欠落しているところを法務局の相談員から指摘されてしまったのです。

 なぜ、「改正原住民票を取り忘れていて」と書かず「考慮し忘れていて」と書いたかと言うと、この申請者のシチュエーションでは改正原住民票が不要なケースだったからです。
 
 普段であればパッとその事に気付いて、と言うか先に検討して理論武装しているので、指摘を受けても「あ。この人はいらん人でんがな」と怖い笑顔で睨み付けてその場で解決しているのですが、思慮が足りず不意討ちの展開となった事が恥ずかしくて、「ハイハイ、添付忘れですわ」と流してしまったのです。
 帰りの地下鉄で「いらんがな」と気付いても後の祭り、次回申請受付の内定が出たので申請当日に口論するのは避けたいですから取り合えず添付して「ほんまはいらんのですけどね」と嫌みを言うにとどめるしかできません。あー!嫌味としては弱すぎ!負けや!

 僕にとっては忘れていた報いであり面倒は自業自得なのですが、一般の外国人の方にとっては何が必要で何が必要でないかを自分で判断することはほぼ不可能なので、同じシチュエーションの申請者の方はまず100%二度足を踏むことになります。

 悔しい思いや、しんどい思いは、変わって僕にお任せください(涙)。