帰化申請ではお世話になりました~さよなら、そしてありがとう外国人登録係

 今日、帰化申請に添付する外国人住民票を取得するために大阪市中央区役所を訪れましたが、当然と言いますか、外国人登録係が閉鎖されていました。

 帰化申請の際、主に外国人登録原票記載事項証明書の作成について文句も言わず付き合ってくれていたのが各市区町村の外国人登録係です。自治体によって、市民課外国人登録係となっていたり、戸籍課外国人登録係となっていたり、保険年金課外国人登録係となっていたりします。
 大阪市では、区役所の市民課は、住民サービスに徹することを職員に自覚させ、また、住民第一市政を市民にもアピールするために「窓口サービス課外国人登録係」と名付けられていました。

 従来、外国人登録原票記載事項証明書は普通に発行されたものは帰化申請に使用できませんでした。大阪市では、外国人登録原票の一番簡単な書式を「その1」と名付け、詳細表示される書式を「その2」と呼んでいました。しかし、これまでは「その2」でさえ帰化申請には使用できず、「その2」ベースに手作業で過去5年内の居住歴その他の事項を入力するよう請求していました。また、市区町村によってはOA上で追記できるシステムがなく手書きしてくれる自治体もありましたし、ややこしくなると原票の写しを交付する自治体もありました。

 証明書ひとつ発行するのに大変面倒くさい作業をしないといけないのですが、大抵の外国人登録係の方は嫌な顔を見せず、文句を言わないどころか、打ち込み作業が手間取るので、お待たせすることになるがどうかお許し下さいね、と声を掛けて下さいました。
 あからさまに嫌な顔をするのは大阪市天王寺区役所の外国人登録係くらいです。

 今日の中央区役所の外国人登録係は比較的配慮があり、外国人登録原票記載事項証明書よりもさらに大変な書換前原票や閉鎖原票の写しなどを帰化申請のために請求した際などでも、東京から写しが届いたら、当たり前のことですが、真っ先に外国人登録番号を遡及確認して、足りない書換前原票があれば、「不足しているが法務省から交付されたのはこれだけであるという行政証明」を区役所側からきちんと付けてくれます。写しの請求書に「初度登録時まで全ての原票」を請求しているのですから、あればある、なければないで、その請求に対して返答するのがあたりまえのことだからです。
 こちらからお願いしても、知らない顔をするのは、大阪市天王寺区役所の外国人登録係くらいです。

 大阪市内の全ての区役所の外国人登録係の仕事ぶりを、私は知っていますが、とくに、大阪市旭区役所、大阪市東成区役所、最近の城東区役所、西区役所、淀川区役所などは非常に優秀な仕事ぶりでした。もちろん、手際の良さでは、特別永住者の数が郡を抜いて多い生野区役所も、さすがという仕事をします。
 不満のある区役所もありますが、とくに書くのはやめておきましょう。担当者が慣れていなかったり、知識がなかったりするのは仕方のないことです。やる気や礼儀がないのとは違います。

 いずれにしても、帰化申請ではお世話になりました。
 さようなら、そしてありがとう、外国人登録係!

 

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外国人登録原票を必要とされる帰化申請者その他の方へのお知らせが掲示されました
閉鎖外国人登録原票の開示請求の仕方によっては帰化申請の受付が半年位遅れたり書類不備で受け付けられなくなる

 

参考リンク:

提供:帰化申請の「ASC申請支援センター」